「らしさ」

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意識がぼんやりする中、悠に大変なことをしてしまったのは自覚した。 「あ…ごめん。おれ、我慢できなくて…」 「いいよ、颯人のなら全く汚くなんてないから」 そう言うと悠は手にベットリと張り付いた俺の精液を、ペロリと舐めた。 「ちょ、何してんだ! 舐めるなよそんなの!」 「いや…颯人のイキ顔可愛かったな…と思って感動しちゃって。気づいたら舐めてた」 以前にも精液を舐められたことはあったが、何回されても慣れないものだ。悠のあり得ない発言に目の前がクラクラする。 「もう…舐めなくていいから。なんかごめん」 「んー、それは俺が決めることかな。謝らなくていいよ。それよりまだまだ颯人に触り足りない」 そのまま悠は俺を後ろから抱き抱えた。悠の程よく鍛えられた胸筋や腹筋が、背中にしっかり触れる。 悠に抱き抱えられているかの様な態勢に、顔が赤くなる。 「えっ、何するの」 困惑のあまり間抜けな質問をしてしまった。それを聞いて悠はクスクス笑う。 「颯人が痛くないように…ね?」 その瞬間、悠の指が俺の後孔をノックした。 そうだ、男同士って後ろの孔を使うんだった。先ほどのシャワー室での不安が蘇る。 「こんなところに、悠の…はいるの?」 「ふふ、颯人の口調なんだか可愛いね。…入るよ。挿れるために今からじっくり解すんだよ」 悠はいつの間にかローションを手に取り、俺に微笑みかけた。
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