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「とにかく今日が休日でよかった。文化祭も来るつもりなのか?」
「うん」
「…気を付けろよ」
「大丈夫、その時は俺がちゃんと蒼井を守ってあげるから」
そう言って氷室が俺に抱きつく。距離感おかしくない?
「それより蒼井はこの後真っ直ぐ帰っちゃうの?」
「うん特に用事もないし。帰って久しぶりにゲームでもしようかな」
俺が言うと氷室は目を輝かせる。
「じゃあさ、俺の家おいでよ!最新のゲームとかいっぱい置いてあるよ。俺、蒼井と遊びたいなぁ」
「いや、そんな急に」
「大丈夫、すぐに車を呼ぶから。俺の家まですぐ着くよ」
もしかして氷室って金持ち?顔良くて足早くて金持ちって勝ち組かよ。
「お前の家って確か厄介な兄弟がいたような…」
有賀が首を捻る。
「兄貴と弟のこと?まぁちょっと変わってるかもしれないよね、俺に似て。今日は兄貴は出かけてるから弟しかいないよ。ねぇおいでよ。蒼井と色々遊びたいなぁ…」
「色々って?」
「楽しいこと」
そんな俺たちのやり取りを有賀が呆れたように見る。
「氷室…程々にしてやれよ」
「程々も何も楽しく遊ぶだけだよ」
そう言って氷室に席を立つように促される。そのまま手を繋がれた。
「じゃあ行こっか」
「えっ、あ、失礼しました!」
引っ張られるように生徒会室を出て行った。
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