「らしさ」

27/29
前へ
/188ページ
次へ
悪魔か、悪魔なのかこいつは。 だが強い快楽に羅列が回らず、悠を罵ることさえできない。気づけばされるがままにしこりを虐められ、自分の腹に白濁を吐き出していた。 「ふっ、ん…はぁ、やめてって、言ったのに…!」 「あー、颯人がイクとナカがキュウキュウ締まる。つられて俺もイクところだった」 「きっ、きけよ!」 「ごめん、でも俺はまだ一回もイッてないからさ。もう少し、ん、付き合って…!」 すると悠はまた腰を動かし始めた。今度はしこりのもっと奥、俺の最奥を容赦なく突いてくる。 悠の先端が俺の最奥にトントンと当たる音が聞こえる気がした。 「あっ、や…! ふ、ふかぁぁ、あっ」 「ふっ、あーきもち。ねぇ颯人の奥、俺に吸いついてるよ。きもち? 俺のコレそんなに好き?」 「わっ、わから…あんっ!」 「『あん!』だって。クッ…かわい…」 小刻みに奥を突くような動きをやめ、ギリギリまでまた引き抜く。 その瞬間、悠は一気に奥まで俺を串刺しにした。 ゴチュン!という音が脳内に響き、目の前がチカチカする。 「あっ、ふっ、ふか」 「颯人のお腹、俺ので少し膨らんでるよ。ねぇわかる? ここだよ、ここ」 そう言うと悠は俺の下腹部をギュッと押した。 ちょうど悠の逸物が入っている箇所であり、上からもナカからも刺激を受けて身体が震える。 「ははっ、また締まった。ちょっと体制変えるよ、俺も…そろそろイキそ…」 悠は俺の左足を上に持ち上げ、横を向いた状態で上下に脚を割り開かれる。そのあられもない体勢に羞恥を覚える暇もなく、悠は俺の左足を片手で抱えて腰の動きを速めた。 「クッ、そろそろ、イクよ。…ナカに、出していい?」 「あっあっ、いい、いいからぁ…!」 一際強く最奥に叩きつけられたかと思うと、ジワっと奥が熱くなるのを感じた。 悠のが、俺のナカに出されたんだ…。 ぼんやりする頭でそれだけは理解できた。
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2398人が本棚に入れています
本棚に追加