まさかの合同練習

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蒼井side 昨日は明らかにやりすぎたよなー…。 五時間目の授業を話半分で聞く。視線は窓の外のトラックだ。 家に帰ってシャワー浴びて寝ると、だいぶ頭は冷えた。だがそれとともに募るのは後悔。 ああ恥ずかしい。 みんなの前で怒鳴り散らすなんてどうかしているよな…。 今日は曇天である。 寒々しい曇天だ。その灰色が俺の心にのしかかってくる。勘弁してくれ。 今日も氷室がくる。 どんな顔をして会ったらいいんだ。 まず謝るか?そうだよな、まずは謝ろう。昨日は言いすぎてごめんって。 そしたら? その後なんの後腐れもなく今まで通り練習できるのか。 だがあのとき怒鳴ってしまった俺の言葉は本心だった。少なくとも俺の気持ちはバレてしまったわけだ。お前に勝てないかもって焦ってるって。 だせぇ。 この後の部活がいつになく憂鬱だった。いつもは早く終われと思う授業が、今日ばかりは後もう少し続いてほしいと思ってしまう。 だがあと5分で鐘はなる。 しょーがないよな、腹くくるか。 そうやって葛藤しているといつの間にか授業は終わっていた。
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