その種、頂戴します。特別番外編2(※前編)

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「っ……誉さん、愛しています。そろそろ出しますよ……っ!」  宣言と共にピストンが高速化した。視界の焦点が全く定まらないほどの揺さ振りだった。肌が破裂するようにして叩き合った。 「んっ、路成さん……くださいっ、奥に、奥に全部、いっぱい……っ!」  名前を呼んで淫らに強請った。身体の芯まで藪中の熱情で塗り尽くしてほしい。早く早く……。 「私を……孕ませて……っ!!」  上擦った声で本能に従った。オメガ本来の願いを口にした。 「……っ、誉さん! 貴方って人は……本当に俺をおかしくさせたいのですかっ!?」  藪中が目の色を変えた。誉の双丘を両手で鷲掴み、膝立ちのスタイルを取ったのだ。腰が浮き、尻間がグッと開く。それと同時に怒張した楔が更に奥深い窄みへと勢いよく侵入した。その衝撃を受けて、誉の細い爪先が空を蹴った。 「――っ、あぅ、そこっ……そこ……です!」  出して欲しい場所に確実に届いたと、コクコクと頷いた。 「ああ、もう……! 誉さん、覚悟してください。全部、貴方の子宮(そこ)に注ぎますから!」  臀部を掴んだまま、藪中は箍が外れたかのように腰を振りまくる。組み敷かれる誉の身体は壊れるようにして振動していた。絶頂を呼ぶ肉感がヒートアップしていく。 「ん……もう、私もイク……あっ、はっぅ、あぁぁぅ――……っ!」  空間を切り裂くような喘ぎが響き渡った。全ての感覚を浚う快感に何もかも震えた。
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