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誉を襲った人生で三度目の発情期は、そう簡単には去ってくれなかった。
愛しい番、藪中路成と研究室で交わした熱情は、とにかく激しく、誉を淫らなオメガへと変えた。理性も何もかもかなぐり捨てて何度も藪中を求めて精を欲した。貫くような射精後に訪れたのは、胎奥に染み渡る生種の感触だ。濃厚さを感じた。もしこれで、子を宿したとしても後悔しない……そう決心して、誉は確かな愛を全身で受け止めた。
そして迎えた翌朝。寝室のベッドの上で結婚指輪を贈られ、改めてプロポーズを受けた。窓から降り注ぐ爽やかな朝陽のなか、これからの未来を二人で語り合った。そこまではよかったのだが――。
「んっ……ぁあ、や、藪中さ……っ、もう、もう私っ、んっあぁ……ぅっ!」
艶めいた吐息と喘ぎが室内に響く。もう何時間、こうやって藪中と身体を重ねているだろうか。背後から腰をしっかりと掴まれた誉は律動を受けながら、ふと窓の外を見た。空には真夏の太陽が燦々と輝いていた。昼の時間帯ということだけは確かなようだ。
(発情が……全然止まらない……っ)
こんな事になるなんてと、誉は自らの性を怖いとさえ感じていた。一旦落ち着いたはずの発情が、今朝、再び爆発してしまったのだ。それは、指輪を交換し、改めて未来を誓い合った途端だった。
漂うフェロモンをまともに嗅いだ藪中によって、誉はすぐに押し倒された。そのまま両脚を大きく割り開かれると、獰猛な挿入が果たされた。身体を貫くほどの鋭い貫き。昨夜、何度も藪中を受け入れた雄膣は簡単に決壊し、滾った竿肉を悦んで迎え入れた。
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