◆美女タイプと美少女タイプ

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 なぜだろう。  佐川を見ていると、彼に言いよる女子高の生徒たちが不潔に見えた。  品が無い、と思うのと同時に、彼女たちが近づくことで、佐川が汚れる・・ そう思った。  人間に「美」というものがあるのなら、それは佐川のような男を指すのではないか、そう思った。  更に「美」について、 「美」はそれを堪能することができない。なぜなら、本当の「美」はまともに正視することができないからだ。  男と目が合って、顔が赤くなる。そんなことを初めて経験した。  だからと言って、佐川という男に恋をしていたわけではない。  基本的に、僕は男には興味はなかった。当然、性的な欲望も起こらない。  不思議に思われるかもしれないが、 「美」を崇める心と、人を好きになる恋心は、別ものなのだろう。  そして、こうも推測した。  ・・佐川自身が、自分の美しさに気づいてないはずはない、と。  佐川は、自分が美しいことを知っている。 
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