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もうほとんど足腰が立たない俺をひょいっと当然の如くお姫様抱っこで連れ去ろうとしている。
恐らくここでは気が乗らないと言っていたので、気の乗るところに連れてかれようとしているに違いない。
しかし、俺の身体は先程与えられた快楽でいつも以上に役に立たない。
やっぱり誰かヘルプミー!!!!
弥「あー、やっぱり!サルちんの後にあんたが出てったから何か怪しいなぁと思って来てみれば!サルちんを放せ!」
ヤター、やっぱ持つべきものは友達だな!
しかしヤタが俺を奪おうとしているのを軽くいなしている。
ヤタ、俺が言えたことじゃないけどもう少し力を付けた方がいいぞ。
雅「ほらほら、サル君を放して」
?「チッ、雅か」
何故か雅には大人しく従ってるんだよな、こいつ。
あっ、こいつの紹介忘れてたわ。
こいつは言わずもがなメインキャラの一人、双刃(ふたば)。
坊主まではいかないまでも短い黒髪に黒い瞳の眼差しは鋭い。
あまり口数多くはないが、手数は多いってもんじゃない。
今までのやり取りでたぶんなんとなくわかったと思うけど、俺様絶倫野郎だ。
とにかく、こいつが一番ヤバい。
攻略としては一番進めてたやつだから、普段から普通に攻めてくる。
イベントなんか入ったもんなら、ご覧の通り俺はこの有様だ。
指の1、2本挿れられたことがあるっていうのはこいつのこと。
因みに今のやり取りでは挿られてないからな!
今は耳を食べられたのと、胸の突起を弄られたのと、ムスコを下着の上から触られたくらいで大したことないやつだからな!
大したこと……あれ、俺の感覚おかしくなってる?
まぁ何はともあれ無事降ろされた俺だったが、力が入らない問題が解決していなかった。
近くの雅の袖を掴んで何とか倒れずには済みそうだ。
雅「辛そうだね?大丈夫?」
陽「悪い、まだちょっと力入んなくて」
弥「俺にも掴まっていいからね?」
陽「サンキュ、それから心配して来てくれてありがとな」
感謝は素直にしないとな、いくらいつもは敵同士だとしても。
双「急に素直だな。さっきも素直に俺に抱かれたいって言えば良かったものを」
全く思ってないこと言えるか!
雅「辛いなら、筆と硯を返しに来たときにでも僕が楽にしてあげるよ?」
筆と硯は借りパク決定!
弥「お礼は身体でっていつも言ってるよね?」
くそ、お前までそっちに行ってくれるな!
本当にこれさえなければいいやつらなんだけどなぁ…
これが俺の朝の日常だ。
そう、まだこれが朝。
これから長い1日、こいつらとの攻防が続くわけだが…
それは山田さんとは何の関係もないので割愛させていただこう。
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