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それから数ヵ月かけて……
専門家会議で決定した作戦に則して、中国の宇宙開発センターで準備が進められていった。
そして数ヶ月後……
中国の宇宙開発センターの某施設に、アメリカ人やロシア人から構成された、六人の宇宙飛行士が召集されていた。
今回の隕石爆破作戦のために、中国で特別に製造されたロケットに搭乗するためだ。
このロケットは、核爆弾の発射直後、隕石の爆発による破片から逃れるため、核爆弾の発射と帰還という両方をほとんど同時に行えるものだった。
そして、その搭乗者の中には、中村長官の息子のヒロシの姿もあった。
やがて現れた、責任者のM氏は、片腕を後ろに回していた。
「楽にして……。諸君の出発は、72時間後だ……。
今回の緊急事態のために特別に開発された、特殊構造のT777号ロケットに搭乗の上、作戦どおり実行してもらうのだが……
実は、先日の調査で、六台の内の一台に、構造上のトラブルが発見された」
六人は、えっ! という表情でM氏に注目した。
M氏は冷静な口調でつづけ、
「これは、某国のスパイによる仕業の可能性もあるが、それを探求し確認している時間は無い。
したがって、今回の任務に当たるのは、諸君の内の五人ということになった。
そこで、これからクジ引きにより、その解任される1人を選出する」
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