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ほんの少しの崩れ
私は見逃すことは無い
「ッメンィヤァ!!」
そこから引き面
上がる赤
....よしっ!
心ん中でガッツポーズ
その時第一では動きがあった
赤と白が一本づつ
副審の1人は旗を交差
慶司も小泉さんも一本にならなかった
二人の得意は面
「長瀬ェ〜惜しい惜しい!」
「得意の決めろー!小泉ィ!」
盛り上がってる
見たいなぁ〜慶司の試合
そう思いながら
二本目に挑む
ここからは見る余裕は無い
取られた彼女は取り返す為に
気合い入れてかかってくるだろう
思っている通り
反撃に入る
だけど前へ前へ
その気持ちが強いのかな?
上段が左手が下がり気味
様子を見ながら機会を伺う
片手小手....一歩下がって
ぐっと前へはいり逆胴を炸裂させる
軌道をコントロール
当然だけど一本にはならない技
再度構えを取る
もう彼女の上段はへろへろ
また下がった構え
私はぐっと踏み込み面へ
飛ぼうとした時
「時間です!」
その声と共にホイッスルが鳴る
女子の試合時間三分が終わった
春季大会2度目の優勝だ
拍手に久し振りに包まれながら
私は試合会場から下がる
第一では慶司と小泉さんが
残りわずかな時間の中
激しく打ち合う姿が確認出来た
第一で見ている城島に聞く
まだまだお互いにとっていない
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