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再会
「久しぶりー」
「今、どこにいるの?」
周波数高めの声が飛び交っていた。
正直、ちょっとだけこの挨拶が面倒くさい。
合理的な麻衣は、ほぼ同じ会話を何人もとする気分にはれないタイプだった。
大して興味がない子にも、目が合うと同じ会話をしないといけない。
いっそのこと、胸に名前と居住地書いた名札をつけたら良いのに、なんて思いながら、隙を見てゆりに合図を送った。
ゆりとの付き合いは長い。「行くよね?」アイコンタクトで2階の大広間へ向かった。
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