まえがき

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まえがき

 10年以上前、「婚活時代」という新書がベストセラーになり 「婚活」という言葉が世間を賑わせ、あっという間に一般化した。  それを受け、「離活」という言葉を作ってNHKで「コンカツ・リカツ」というドラマが制作された。アラフォー女性の結婚と離婚をテーマにしたドラマだ。以来「離活」も今では静かに一般化している。  そして、何を隠そう、そのドラマの「離活」の元ネタは、私の離婚劇である。  このお話は、そんな私の離婚にまつわるノン・フィクションだ。  そして、正直に白状すると、私が裁判所でやらかした様々なことは、ドラマの中でさえ、リアリティに欠けるという理由で大幅に手を入れられている。  実体験なのに、リアリティに欠けるとはどいうことかという気持ちでいっぱいだが、突飛すぎると物語に説得力がなくなるのは確かだ。  要するに、そんな奴いねーよということなのだろう。  だが、実際にいる。ここに。こうして今日も元気だ。  最近のネットスラングで、どれほど踏みつけられ痛めつけられても健気に頑張るタイプを「ドアマット」というのだそうだ。それから言えば、確かに私は程遠い。  そんな女だから夫に捨てられるのだと、実際、リアルに何人かにいただいた。  私はこの実体験を元にシナリオを一本書いているが、テレビ業界に飛び込んですぐに、この作品を面白がってくださったある方がそれを出版社に持ち込んでくれたことがある。これを元に本を書いてはどうかと思ってくださったみたいだ。  結果、ビジネス書の担当の女性編集者に、「勝手にやってればとしか思いませんでした」という一言で一刀両断である。  つまりまぁ、ご不快に思われる方も多々あるとは思いますので、その点ご了承願いたい。  イカれた女のやらかしを、さらっと横目で楽しんでいただければ幸いです。
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