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ペイブリッジとZ
「ぱぴこ、楽しかったありがとう」
「敦さん、楽しかった♪」
「俺もだよ、ありがとう」
ペイブリッジを通っていた。
「次はディズニーランドね」
かんなは調子に乗った。
「いいぞー。夏休みになったらな」
敦は乗せられている。
私は温泉に行きたいわ。
あのZとの色違いが横を通って行った。
誰も気づかなかった。
敦の車がアパートの前で止まった。
「まみこ着いたよ」
「え?着いたの」
ペイブリッジを過ぎてから眠っていた。
「まみこ、鍵」
かんなが手を出した。
私は起き上がり、バッグから鍵を出した。
「ぱぴこ、行こう」
敦はキャリーバッグを転がしている。そして、部屋に入って行った。
キャリーバッグだけは敦に任せたい。
「まみこ、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「早く寝た方がいいよ」
「うん」
かんなが心配してくれている。
情けない。凹むわ。
車から降りた。
「春菜、俺帰るわ」
「え?夕飯食べないの?」
「ぱぴこ、お仕事らしいよ」
「あら、お疲れ様」
「じゃ、またね。かんなちゃん」
「またね〜」
「春菜、またな」
「またね」
敦は急いで車に乗った。
「まみこ、コンビニ行ってこようか?」
「お願い」
かんなに3000円渡すと私はソファに寝そべった。
そのまま寝てしまった。
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