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何かが美優の手をつかんだ。
???
何がおこったのか分からなかった。
気づいたらしんたろう君と手をつないで歩き出していた。
そして振り返りざま、しんたろう君がしかたなく私を選ぼうとした男の子に向かって、
こう言ったんだ。
「おれ、こいつ以外、いいと思うやつおらんけんな!」
・・・・
え・・っと。
後で思い返せば、あそこでもうちょっと可愛い反応ができればよかったのになと思う。
でも、頭の中が真っ白だった。
というより自分がどんな反応をしたか覚えていない、というのが正直なところ。
なにせ美優の記憶は、
さとし君とひろみちゃんのペアと4人でお弁当を食べているところまで
飛んでいるのだ。
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