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これでこの話はおしまい。
その日もしんたろう君と何を話したか、そもそも何かを話したのかすら
まったく覚えていない。
淡い淡い、昔の記憶。
でもその後もたびたび美優は、最初にしんたろう君が言ってくれた
「おれ、こいつ以外、いいと思うやつおらんけんな!」っていう
言葉を思い出した。
何度も何度も。
思い出すといつも、心がほんわり暖かくなって、
嬉しくなった。
「美優がいい」って選んでもらったのが、誇らしいような気持ち。
そして、あともう一つだけ、しんたろう君との大切な思い出がある。
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