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駐輪場に赤いクロスバイクを停めてエントランスへと向かう。
少し息が上がっている自分にちょっとだけショックを受けながら、よく見れば入り口のすぐそばには銀行ATMとともに、写真のプリントをしてくれるショップがあった。
あまりこちらの方にまで足を運ぶことが無かったから、気がつかなかったのだろう。
「ん? なんだこれ?」
誰に伝えるわけでもないのに、青年は思わず声を出した。
「……こういう機械って、こういう色だっけ?」
青年がこんなにも警戒した動きで機械を見ているのも無理はない。
それは見るからに『警戒色』。
自然界で言えば、毒を持ったカエルあたりがこんな色をしているだろう。
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