事例1: 女子専門学校生のケース

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 フラッシュが数度炊かれる。  数枚撮ってその中でいちばんイイと思ったものを顧客が選択できるシステムになっているらしい。  機械の指示に従って自分が気に入った1枚を選び、もう一度確定ボタン。  現像完了までの時間が表示されると同時に――。 「え?」  画面に現れる、『ご協力ありがとうございました』の文字。  何かに協力した覚えは特に無いような気がする――いや、違う。  もしかして、と彼女は思う。  新開発のAIを使用した技術を使うことが、もしかすると『協力』なのかもしれない。  それならそれで、別にいいけれど。
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