事例1: 女子専門学校生のケース

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「ただいまぁ」 「おかえり。結構時間かかったわね」 「向こうのスーパーの方まで行ってきた」 「……だから車使えばいいのに、って言ってるのに」  母はキッチンでの作業中らしく声だけが返ってきた。  ――また始まったよ。  そう思いつつ、彼女は母親の言葉をいつも通りに受け流す。 「あ、そうそう」 「ん?」 「何かそこの機械に変な機能付いててさ」  靴を脱ぎつつリビングに入ったタイミングで、彼女の母もちょうど仕事が終わったらしい。
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