先輩困ります

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「ただいまー」 「おかえりはーちゃん」 バイトを終えて帰宅すると、わざわざ出迎えてくれる いつもの事だ ぐうう、とお腹が鳴った その音にお母さんが少し笑って 「ご飯温めてくるね。手洗ってらっしゃい」 と言ってくれた 返事をして自分の部屋に行き荷物を置く 洗面所に行って手を洗う 鏡には、いつも通り無表情の自分 何も考えてなさそうな目に、真っ直ぐに結んだ口 短く切ったはずの髪の毛は少し延びて中途半端だ ため息をひとつついてリビングに行く 机の上には既に温められたご飯 椅子に座って、頂きますと手を合わせて食べ始める やっぱりお母さんのご飯は味が濃すぎなくて美味しい 食べ終わったあとはお母さんと一緒にテレビを見て笑って お風呂に入った 少し細めの腕を見て思う 筋肉もう少しつけたほうがいいのかな 最近変質者とか出るみたいだし まあ私には関係ないか 明日は部活行こうかな お風呂から出て髪を乾かし、部屋に行って布団に潜り込んだ
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