4人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいまー」
「おかえりはーちゃん」
バイトを終えて帰宅すると、わざわざ出迎えてくれる
いつもの事だ
ぐうう、とお腹が鳴った
その音にお母さんが少し笑って
「ご飯温めてくるね。手洗ってらっしゃい」
と言ってくれた
返事をして自分の部屋に行き荷物を置く
洗面所に行って手を洗う
鏡には、いつも通り無表情の自分
何も考えてなさそうな目に、真っ直ぐに結んだ口
短く切ったはずの髪の毛は少し延びて中途半端だ
ため息をひとつついてリビングに行く
机の上には既に温められたご飯
椅子に座って、頂きますと手を合わせて食べ始める
やっぱりお母さんのご飯は味が濃すぎなくて美味しい
食べ終わったあとはお母さんと一緒にテレビを見て笑って
お風呂に入った
少し細めの腕を見て思う
筋肉もう少しつけたほうがいいのかな
最近変質者とか出るみたいだし
まあ私には関係ないか
明日は部活行こうかな
お風呂から出て髪を乾かし、部屋に行って布団に潜り込んだ
最初のコメントを投稿しよう!