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勉強は嫌い
嫌でも脳を使わなきゃいけないから
でも点は取っておかないと後で苦労する
苦手って訳じゃないから出来る
流れる様に昼休みになり、いつも通り1人で弁当を食べ、また流れる様に放課後
部活に来たのは間違ったかもしれない
「ねえねえ後輩ちゃん」
だって
「あたしの絵のモデルになってくんない?」
先輩にこんな事を言われたから
それ実質動くなって事だよね
「えっと、」
「あ、ごめんね。名前分かんないか」
「すみません」
「南野心晴だよ。2年ね」
「はあ…」
いやいや
名前言われても困るよ
どうしろと?
すると先輩は私の手を両手で包んだ
そして目を輝かせる
「お願い。顔だけとか一部分じゃなくて、体全体の構図を描きたいの。後輩ちゃん背が高いしスタイル良いからさ……だめ?」
「…他の先輩は駄目なんですか」
「断られちゃって。男の子の絵はあまり描きたくないから」
「…………分かりました」
「ありがとー!」
「でも少しだけですからね。私にも用事とかあるんで」
「了解!じゃあ今からでも良い?」
今日は特に何も無かったと思う
部員も私達だけだし
「良いですよ」
「やった!」
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