先輩困ります

4/6
前へ
/10ページ
次へ
勉強は嫌い 嫌でも脳を使わなきゃいけないから でも点は取っておかないと後で苦労する 苦手って訳じゃないから出来る 流れる様に昼休みになり、いつも通り1人で弁当を食べ、また流れる様に放課後 部活に来たのは間違ったかもしれない 「ねえねえ後輩ちゃん」 だって 「あたしの絵のモデルになってくんない?」 先輩にこんな事を言われたから それ実質動くなって事だよね 「えっと、」 「あ、ごめんね。名前分かんないか」 「すみません」 「南野心晴だよ。2年ね」 「はあ…」 いやいや 名前言われても困るよ どうしろと? すると先輩は私の手を両手で包んだ そして目を輝かせる 「お願い。顔だけとか一部分じゃなくて、体全体の構図を描きたいの。後輩ちゃん背が高いしスタイル良いからさ……だめ?」 「…他の先輩は駄目なんですか」 「断られちゃって。男の子の絵はあまり描きたくないから」 「…………分かりました」 「ありがとー!」 「でも少しだけですからね。私にも用事とかあるんで」 「了解!じゃあ今からでも良い?」 今日は特に何も無かったと思う 部員も私達だけだし 「良いですよ」 「やった!」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加