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私と母の幸せ、誰にも奪わせない。
女の子は外へ出て、邪魔な人を殺しました。
毎日毎日来る日も来る日も、女の子は殺し続けました。
やがて、全てが終わった頃。
「……帰ろう」
女の子は来た道を引き返しました。
疲れた体を引きずるように。
帰りついた家の中、母が倒れていました。
暫く見ない間に、は母は随分やつれてしまっていました。
顔には涙の跡が幾つもありました。
机の上にはハエのたかる、冷たい、腐った料理がありました。
最初に見た変な人たちの姿はありませんでした。
母に触れれば冷たくて驚きました。
女の子は母に毛布をかけると、自らあの小さな檻の中へと入っていきました。
「お母さん。起きたらいっぱい遊んでね」
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