復活の日

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

復活の日

私は生まれてくるべき人間ではなかったのだろう。何度も何度も考えた。 「だからこそ私の手で終わらせる。」 「ヴィンセント。やっと会えたね。」 「あぁ。ずっと君を待ってた。」 「帰ろ?マリアの所へ」 「うん。連れて帰ってくれる?」 「当たり前だよ。マリアも神父様も皆待ってるよ。ビル達もきっと。」 「嬉しいな。ありがとナミ」 「うん。おやすみヴィンセント。」 「久しぶりだね。ディーン。まさか、地獄から帰ってくるとは思ってなかったよ。会えて嬉しいよ。」 「あぁ。俺もだ。元気そうでよかったよ」 「なんとかね。ボビーには連絡ついた?」 「いや、切られたよ。」 「そっか、なら私が一緒に行くよ」 「助かるよ。」 車を走らせる。 「お前運転できたんだな。」 「うん。まだまだ年齢的にはダメだけどね。」 「だよな。お前いくつだ?」 「この間、15になったよ。ジャスティーにバレたら怒られるよ。」 「だな。そうか15か」 「うん。あ、因みに運転荒いから気をつけてね」 「ちょっ、、」 アクセルを踏む。 「運転変われ」 「え?いいよ。生き返ったばっかでしょ?」 「いや、お前の車に乗ってたら命いくらあっても足りないよ」 「あっそ。」 「ねぇ、なんで私に連絡したの?」 「あ?あぁ、サムは繋がらないしボビーは信じようとしねぇ。お前なら信じるかなって」 「そう。ディーンの中で私は家族に含まれてる?」 「あぁ。もちろんだ。」 「そう。ありがと」 ディーンはナミの頭を撫でる。 「で、お前あの後どーしたんだ?」 「リリスがサムに向けて白い光を放って慌てて煙になって消えたんだ。その後は、ディーンをみんなで埋めてみんなと別れた。正確にはサムとだけど。初めは一緒に狩をしてたんだけどサムが1人になりたいって。」 「ジャスティーは?」 「眠ったままだよ。」 「そうか、、」 ボビーの家に着く。 「ボビー!!」 「なんだうるさいぞ」 ボビーはドアを開ける。 「お前っ!!」 「ボビー大丈夫。彼は正真正銘ディーンだよ。」 「分かった。入れ」 2人を渋々中に入れたボビーは2人に聖水をかける。 「ちょっと、、私も?」 「念のためだ」 「で?これで信じてくれた?」 「あぁ。よく戻ってきてくれた」 ボビーとディーンはハグをする。 「ボビー私も」 「あぁ。久しぶりだな」 ナミもハグをする。 「で、何があったのディーン?」 「気がついたら棺の中で目を覚ましてたんだ。近くのガソリンスタンドに入ると変な音がしてガラスが割れて逃げてきた。」 「なんにしろディーンを連れ戻したのが何者か調べる必要ありそうだね。」 「あぁ。」 3人はサムの居場所を突き止め向かう。 「!?」 サムはディーンを殴ろうとする。 ボビーが止め説明をする。 「本当にディーンなのか」 「あぁ。だからそう言ってる。」 2人はしっかりと抱きしめあった。 すると中から女が出てきた。 「私は取り敢えず帰るわね?」 「あぁ、また連絡するよ」 女は部屋から出て行った。 ディーンはサムを弄る。 「何しれっと帰ってるの?バレてるよ?ルビー?」 「やっぱりね。」 「あたりまえでしょ?悪魔の気配ぐらい読めるよ」 「本当邪魔な子ね」 「ありがと。で?今度は何を企んでるの?あの日もアンタのせいでディーンは地獄に落ちた。無事だったからよかったけどサムも私も死にかけたんだよ?今更言い訳を聞くつもりはないからね。」 「アンタに言い訳するつもりも許してもらうつもりもないけど、何も企んでなんかないわ。リリスを探すのにサムを手伝ってるだけよ。わかったら退いて」 ルビーはナミを避けて去って行った。 「ナミお前何処行ってたんだ?」 「へ?トイレ」 「部屋の中にあるのに。ここで行けばよかったのに?」 「使用済みを使うの?あのねサム私も一応女だよ?それも年頃の!」 「嘘だろ?お前にそんな感覚あったんだな」 「最低。おじさんにはわからないよ!」 「ふっ」サミが笑う。 ディーンはサムを見る。 「もちろんサムもだよ?」 「え?」 「分かったから早く行くぞ。」 「何処に?」 「知り合いの霊能者のとこだよ。ディーンを連れ戻した者を調べるんだよ」 「おっけい!じゃあ私運転ね」 「ナミ運転できたんだね」 「ダメだ。命が惜しけりゃコイツには絶対運転させるな。死ぬぞ」 「大袈裟だなディーンは」 「お前はもう少し自覚すべきだ」 「小言が多いよおじさん。」 「完璧にお前の負けだなディーン。」 「俺がおじさんならボビーはどうなる?」 「んー?おじいちゃん?」 「おじぃちゃ、、」 ボビーは言葉を失う。 「ふふっ、、」サムは横で笑っている。 「パメラ・バーンズよ」 「かっこいいお姉さんだね。ナミです」 「お姉さん?俺がおじさんで?」 「ディーン失礼だよ?」 5人は机を囲み手を繋いで座る。 ディーンは服をめくり腕を出す。 そこにはハッキリとした手形が付いていた。 「ディーンを連れ戻した者の手だね」 パメラは苦戦している。周りのガラスが鳴り始めた。ディーンを連れ戻したものの名だけがわかった。カスティエルだ。 「パメラもういい。止めろ」 「もう少しもう少しで姿が」 するとパメラの目が焼け焦げ悲鳴を上げた。 「パメラ!パメラ!」 パメラは病院に搬送された。 「ディーン、サムこんな時にごめんね。少しジャスティーのとこ寄ってきていい?」 「あぁ。俺も後で行くよ」 「ありがとう」 「久しぶりだね。ジャスティー?」 「眠ってる間に15になっちゃったよ。このまま目覚めてくれなきゃ私おばさんになっちゃうよ?」 「頑張って。ジャスティーはまだそっちに行っちゃダメだよ。ゆっくりでいいから。待ってるからね」 ナミは力強く手を握る。 すると、手がピクリと動いた。 「ん?」 重たい瞼が少しづつ開いた。 「ナミ、、?」 細い声で問いかけた。 「ジャスティー?」 「俺、、生きて、、」 「うん。生きてるよ。お帰り。」 「ここ、、?病院か、?」 「そうだよ。」 「俺どれだけ眠ってた?」 「1年と少し。私を庇って刺されてから今までずっと」 「1年も経ったのか」 「うん。沢山色々あったよ。」 「そっか、、そばに居てやれなくてごめんな」 「ううん。生きててくれてよかった」 「ナミそろそろっ」 ディーン、サムが入ってきた。 「その声はディーンだね?」 「ジャスティー?目が、、」 「あぁ。今起きたとこだよ。サム」 「よかった。心配していたんだ。」 「ごめん。ありがと。もう大丈夫だよ」 サム、ディーンは病院をでた。 ナミは病室に残る。 「なんかお前大っきくなったな」 「そうだよ?ジャスティーが眠ってる間にまた一つ年取ったんだから」 「そうか。ごめんな。一緒に祝ってやれなくて。」 「ううん。またこうして話をできただけで私嬉しいよ?」 「ナミ。あの後何があったのか聞いても構わないか?」 「!!うん。」 「ジャスティー!!なんで、、?私なんか助ける事ないのに。嫌だよねぇ!お願い!目を覚ましてよ!!」 「これはお前が招いた事だ。私と一緒に来るんだ。」 「アザゼル、、ジャスティーを殺さないと約束してくれる?」 「あぁ。いいだろう」 「勿論サムとディーンもだよ。」 「は?悪魔に襲われた?」 ナミは病室にきていたディーンと話す。 「あぁ。悪魔も地獄から連れ戻したのが誰か分からない様子だった。」 「悪魔じゃないなら、、?カスティエル、、、。」
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!