負けられないイベント

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「雫～！　晩ご飯！」

またも母さんに呼ばれ、俺は泣く泣く通話とゲームを切った。
今のうちに携帯を充電しておこう。

俺は晩ご飯の塩ラーメンを食べると、先に風呂も済ませた。
寝る用意は万端だが、今日は徹夜だ。

「ゲーム再開っと。うわ、あいつすげぇな。俺らの順位3桁じゃん」

6桁は余裕でユーザーがいる中、1人で3桁をキープするのは、中々大変だ。さすがランキング上位者。恐るべし……。

「俺もやるか」

ちょうど友人から、落ちるとの連絡が入った。
落ちるというのは、ゲームでログアウトするときに使われる。

「了解っと」

俺は友人と入れ替わるようにして、ランクキープのためにマッチングを開始した。