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「ここにハンコをお願いしまーす」
「あ、取ってきます」
くっそぅ、こんなところで時間が削られるとは！
急いで印鑑を取りに行き、走って玄関に戻る。
何事にも試練は付き物だな。特に俺の大事な恋には……！
俺はドアを開けて、お兄さんが示した場所にハンコを押すと、荷物を受け取って中に戻った。
リビングに荷物を放置すると、走って部屋に戻る。
「待っていろ！ 愛しのマイハニー！」
俺は気合を入れなおすと、今度こそ邪魔が入らないことを祈って、ゲームを再開した。
けれどもまぁ、さっきも覚悟した通り、恋に試練は付き物だ。
それが当然なのだ。
「やべぇ！ 眠い！ しかもなんか家の電話なってる！」
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