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「おまっおまえがごんなごとになるなんで、お、おれどうあやまっだらいいが・・ヒック」
「やだあ~お兄、そんなに泣かないでよ!すごい顔だよ、も~」
そう声をかけると、ぐじゃぐじゃな顔のまま、お兄は私を見た。
「きったないなあ。とりあえず、はい!ちーん!」
冗談のつもりで机の上のティッシュをもらってお兄の鼻にあてて
「ちーん!」って言ってみたら、
お兄は素直にちーんてした。
わわ!
体を貸してくれてるおにいさんの指にお兄の鼻水ついちゃった。
ゴメンナサイ。
「さ、さゆ?」
お兄は何だか呆然といった感じ。
そしてせわしなく私の顔(というか、おにいさんの顔)
とカメラの液晶画面を見比べはじめた。
「そうだよ~。いや~まさか子犬助けようとして自分が死んじゃうとか
、そんなドラマみたいなことあるんだね~。ウケル(笑)」
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