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「分かりました。
最初に申し上げたように、説明を受けても希望されるのであれば
お受けいたします。」
男性はそう言うと、私の前にボックスティッシュを置き、
席を立った。
「少々お待ちください」
私はティッシュで涙をふいて、また鼻をかみ、呼吸を整え、
男性がもどってくるのを待った。
5分ほどで戻ってきた男性の手には、一眼レフカメラがあった。
「では・・・」
「目を閉じて、静かな気持ちで子供さんに呼び掛けてください。
喫茶ゆうげんへくるようにと」
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