現代むかし話1 ヘンゼルとグレーテル

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「そうですか・・・では、使われている小麦粉の製粉されてからの期間などにこだわりは・・・」 「・・・・・製粉されて間もなければ、生きている細胞組織由来の酵素の働きに加えて還元性物質の量も多いから生地がだれる。 ある程度時間を置いてからのほうがいいじゃろ。」 「・・・・あの、おばあさんも昔どこかで化学を専攻されていたとか?」 グレーテルが聞きました。 「・・・・まあ、少々ね。」 そのあともヘンゼルと老婆は小難しい話をつづけました。そして。 「今日は貴重なお話をたくさんありがとうございました。」 「いえこちらこそ。ほれ、お土産のクッキーじゃ。気をつけてお帰りよ。」 そしてお土産をもらって帰る途中、グレーテルは尋ねました。
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