戦国レッスン

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戦国レッスン

秀吉の二代目軍師として知られる黒田官兵衛は、 初代軍師である竹中半兵衛の屋敷に訪れていた。 「竹中殿!秀吉様の軍師としての心構え、 拙者に御教授して下され!」 「よろしい、では早速服を脱ぎ、 そこで四つん這いになりなされ」 「何ゆえ左様な事を!?」 「私は病弱ゆえ寝たきりで床上手でな、 安心して身を委ねられよ」 「お待ち下され!秀吉様には、 男色の気は御座らぬ筈では!?」 戦国武将は、 戦場に連れていける小姓との男色が盛んであり、 信長に寵用される秀吉もそうで、 さぞ上手かろうと期待して仕官した家臣は多かった。 だが元農民である秀吉に、 その様な武士の慣習は理解出来ず、 身分の高い女を集めたハーレム作りに忙しく、 多くの男色家臣を失望させた。 「ゆえに他の家臣の不満を受け止める事こそ、 軍師の務め!さあヨツンヴァイン!」 「アッー!思っていた役目と違う! 拙者が天下統一して変えてやる!」 半兵衛や秀吉の死後、 官兵衛は関ヶ原に乗じて天下を目指したものの、 関ヶ原の戦いはすぐ終わったので挫折したとさ。
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