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Last chance
私の名前は桜木ゆめ。今、中学3年生です。
私には、将来の夢があります。それは医者になること。私の父も祖父も祖父の兄弟も医者で、私の周りには医者だらけで、そのせいか、私も医者になりたいと思うようになっていました。
私が通っている中学校は、高校と同じところにあり
内部生は中学からエスカレーターで高校に行くことができます。私の学校は、普通の一般コース、理系コース、英語コースの3つのコースに分かれています。
医者になるには、まず、理系コースに行かないと話になりません。ですが、、私の学校は偏差値がとても低く、私も成績が数学と英語は良かったがそれ以外は良くありませんでした。5科目の中では理科が1番と言っていいほど悪かったのです。
私は、将来の夢は小学高学年から医者になりたいと決めていました。医者になりたいと思いながら中学に入り、いろいろ大変なことがあったが普通に過ごしていました。
母から、
『医者になるにはまず頭が良くないといけない。頭
が良い人でもいけないくらい難しいんだよ。そん
なに世の中甘くない。ゆめは頭良くないんだから
諦めたら?』
と言われました。しかし、私は母から何回も
『諦めたら?自分の今の成績の立場わかってるの?
絶対無理だって。今のままじゃ理系コースに受か
る確率0だから』
と言われても諦めませんでした。ここで諦めたら、負けたら終わり。諦めずに、負けずにいたら確率が0でも行けると思っていたからです。でも、私は定期テストの時しか勉強しませんでした。これがあとあと大きなミスだと思うことになるとは考えてもみなかったのです。
普通に過ごしてきて、中学3年生になりました。中学3年生になってから、
『もう受験まで1年ないから理系コース行くにはも
う勉強しとかないと…』
と思っていましたが、全然勉強せずに遊びに行ったりしていました。ある日、突然母が、
『理系コースに行けなかったら縁切るから。ここ
(家)にいてもいいけどもう一生話さないし面倒も
見ないから。それだけは覚悟しといてね。勉強は
全部パパに任せるから。』
と言われました。なのに私は心の中では焦っているのに行動しませんでした。行動しないまま12月になり12月半ばに定期テストがありました。定期テストが終わり、ホッとしてテレビを見たりしていましたが安心したのも束の間、これからが私の運命、将来につながる大事な戦いとなるとは…。
12月の後半に入り、父が30冊くらいの問題集を買ってきました。その問題集をする前に、私の高校の赤本を全て解き、どこが苦手なのかを分析し、苦手な部分を中心に問題集で何回も解きました。父は、とても忙しいのに私の苦手なところを何回も教えてくれました。
大晦日の日もお正月も毎年テレビを見たり掃除をしたらゆっくりしているのに、今年はテレビも見れず、掃除もできず、ゆっくりもできずに勉強三昧でした。苦手なところを何回も解き、ずっと机に向かっていたのです。
始業式が始まって、受験対策のテストが行われ、そのテストには赤本から出ている問題しか出ていませんでした。それなのに私は全く点が取れませんでした。それを知った母は怒り、
『なんでこんな点数なの?赤本から出てるならでき
るはずでしょ?何のために勉強してたの?このま
まじゃ絶対受からないから。あと1ヶ月しかない
んだよ?パパが買ってきた問題集は全部解いたの
?解いてない?苦手なところだけ解いた?意味な
いって。もうパパに勉強任せられない。今日から
1週間で10冊全部解いて丸付けして覚えて。今か
らやる!』
と言われ、1週間で10冊解いて丸付けして覚えました。そして間違ったところを何回も何回も解いて解いて覚えました。受験まで残り10日となりました。私は母と父の言う通りに勉強しました。あと少しだから頑張ろうと思いました。
とうとう試験当日、試験会場はいつもの私のクラスルームで、いつものメンバーでみんな勉強もせずにぎやかで話したり遊んだりしているのを見ていたら少し緊張していたのがおさまって、普通の定期テストを受けるみたいな気持ちで最大限の力を振り絞って試験を受けました。試験が終わり、家に帰り、父と映画を観に行きました。
『受験勉強頑張って良かったなー』
と思いつつも、終わってからが心配でした。試験日から2日後に合格結果が家に届きます。その2日間、私はいろいろなことを思っていました。
『受かってなかったらどうしよう。ママに捨てられ
る。落ちてたらもう医者になれる確率本当に0に
なる。落ちてたらママとパパにどんなこと言えば
どう接したらいいかわからない。』
ととても落ち込んでいました。
2日後、学校から帰ってくると合格結果が届いていました。母と父は働いていて家にいませんでした。制服から着替えて普段着になり、合格通知の袋を開けました。試験の時よりも何百倍も緊張しました。そっと結果を見ると、
『あなたは理系コースに合格されました』
と書かれていました。私は1人で大きなガッツポーズをしました。そして、母と父に報告しました。おばあちゃんにも言いました。おばあちゃんは泣いていました。合格通知を見て、合格だとわかった時、とても解放されました。心の縛られている何かが解き放たれるようにスッキリ、軽くなりました。約3ヶ月の本気の勉強で、受かる確率が0だったのに合格したのには、本当にビックリしました。合格したのは、母と父のおかげだと思っています。
合格して、医者になる夢に一歩前進しました。
『何事も、諦めたらそこで終わり。諦めずに最後まで信じていたらきっと叶う。』
と思いました。諦めずに負けてはいけない勉強という戦いをして、負けずにいられて本当に良かったと思います。
以上のことが、わたくし、桜木ゆめの勉強の戦いのstoryでした。まだまだこれから、高校受験があります。気を抜かず、今までよりも毎日コツコツ勉強して、医者になりたいと思います。
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