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家族っていいよねー
康「朝だよー。起きてー悠。」
朝、誰かの声で起きる
悠「なんだぁやす兄か...」
んーもうちょっと寝たいなー
そんなことを考えていると
だんだん瞼が落ちてくる
康「なんだってなんだよーって二度寝しようとしてるし。」
ハァーとため息をつくと
グァッと体が持ち上がる感覚がする
俺は朝が弱いから俺が中々起きない時はこうやって抱っこしてくれる
康「もうー今日から高校生になるのに大丈夫かなこの子」
そっか今日から高校生か...
高校生...高校、
悠「ヤバい!早く行かないとっ!」
康「大丈夫だよあと一時間以上あるんだし」
安心して全身に入っていた力を抜く
康「はい、もう自分で歩いて」
そういって俺を下ろすと手のひらを向けられる
頭に何個か?を浮かべてると
康「また倒れるかもしれないから手繋いどいて」
コクとうなずくと差し出された手をとる
俺は昔から軽い低血圧でたまに朝倒れたりするから朝はこうやって必ず誰かが起こしてくれるのだ
それが今日はやす兄だったみたい
それから俺は顔洗って歯磨いて要(弟)が作ってくれた朝ご飯を食べて制服に着替えた
ちょっとデカイ...
美「悠ちゃん超ー可愛いー」
悠「姉ちゃんこれデカイよー」
姉ちゃんの方が身長が高いから自然と上目遣いになって言うと
美「悠ちゃん...それは反則だわ、」
え?何が?やっぱり俺変だよね!?学校行ったら皆に笑われちゃうよー...
でも俺の行く高校は全寮制だからもうしばらく家族と会えないのかー
なんか寂しくなるなー
シュンと落ち込んでいるとクシャっと頭を撫でられる
美「そんな落ち込まないで、また長期休暇に会えばいいでしょ?」
悠「わかった...ありがとう!夏休みとか絶対会いに行く!」
そういうとニコッと笑ってまた頭を撫でてくれた
その手が気持ち良くて目を瞑る
美「ふふっ...もう行く時間じゃない?」
悠「本当だ!じゃあ行ってくるな!!」
美「行ってらっしゃーい!」
リュックを背負って玄関を出て走ると家の前にいかにも高級そうな車が停まっていた
すると執事みたいなおじいさんが出てきた
執「お待ちしておりました、望月様。ではこちらにどうぞ。」
一礼するとドアを開けてくれる
悠「あ、ありがとうございます...」
遠慮がちに言うと少し微笑んでドアを閉じた
めっちゃ広っ!
辺りを見ると俺の部屋くらいの広さで、シャンデリアみたいなのもついてる
車にシャンデリアってこれから俺が行くとこどんだけ豪華なんだろ...
とか思ってると窓の外の景色が動く
って執事さんいつの間に!?まだドアが閉じて5秒くらいしか経ってないよ!?
超能力でも持ってるのかな...それとも、( ゚д゚)ハッ!
まさかゆ、幽霊!!!
悠「こわーーーい!」
執「望月様。落ち着いてください。」
悠「す、すみません...ちなみに幽霊とかではないんですよね?」
執「はは、ではあと15分くらいで着くのでゆっくりしててください。」
この人俺の言ってること笑ってごまかしたよ!?
ねぇ!絶対幽霊だよ!
もういいや悪い幽霊じゃなさそうだし寝よう
そして俺は少し遅い二度寝をした
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