掌篇 さくさくと

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掌篇 さくさくと

昔に書いた話をお直ししました。 北原白秋の短歌 『君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ』 オマージュと言えばよいのか横文字苦手でいまいちわからないのですが、この短歌がベースになっています。 有名な短歌で、その背景も調べればすぐ出てきます。簡単に言えば、お隣の奥さんと不倫をしていた白秋さんが、雪の朝、その奥さんをかえす時の歌でございます。 私はその背景は知らなくて、ただ、大切なひとに降る雪よ、どうか林檎の香りのようにと、願う様子が切なく美しく、とても好きでした。 私の書いたふたりは、幸せな恋をしていると思いますが。 仕事が休みにはいったら、傘の下の話ももう少しがんばろう。一文一文に躓いていけません。バランスがわかりません。その点掌篇は良いよなぁ。 蝋梅の枝を買ってきたら、甘い香りでいっぱいです。寒いけどがんばろう。年末やるべきことを何もしてないぞ。 2020.12.26
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