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足は、
自分の思う方向と逆を向いていた。
地面に張り付いたのではないかと思うほど、
ごく自然にねじ切られたような感じがした。
バランスを崩し、前側に倒れ込みそうになる身体を
反対の足で踏ん張ってみるが、
それも同じように明後日の方向を向いていた。
このままでは規則的に配置された庭石に倒れ込んでしまう。
両腕を伸ばし、手のひらで身体を支えようとすると、
地面についたその先端から、崩れるように分解した。
液体窒素で凍らせたバラが砕けるように、
言葉通りバラバラになった。
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