2人が本棚に入れています
本棚に追加
わたしに気付いた祖母は、
あんたもやらんとね?と、
どこから出したのかスーパーの袋と、
手に持っていたトングを渡した。
もうすでに充分なんじゃないかと思うほど、
2人の袋はパンパンだった。
むしろなぜビニール袋なんだろう。
イガが貫通して、ちょっとした凶器のようになっていた。
栗を拾おうとするわたしを、
あんたが採るんはこっちや、と、
不気味なものを指さした。
それは栗の木によく生息する、
黄緑の蛍光色でど派手な、トゲトゲした毛虫だった。
通常大きくても小指程度の毛虫が、
なぜか小動物並みの大きさになっており、
むしろ栗と同等か、それよりも大きいくらいに見えた。
最初のコメントを投稿しよう!