In the marble chocolate

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◇ 携帯の日付を見たら、むっちんの公立高校の受験日の前日だと気が付いた。 私立の滑り止めは受かったって聞いたけど、本命はこっちだ。 今後のことを考えると、出来れば公立に行ってほしいななんて思ったりして、気になって家に電話をかけた。 電話に出たのは、お母さんだった。 「むっちんは? 勉強頑張ってるのかな?」 「睦月(ムツキ)?」 代わってって言ってないのに、「睦月、電話よー」と、むっちんを呼んだ。 思った通り、「なに」と、不機嫌そうなむっちんが現れた。 「んーと」 お母さんにむっちんの様子を訊こうと思っただけだったので、なんて言おうか迷った。 「なんだよ?」 「えっとね」
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