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「谷さんらしい」と、私は呟いた。
改めてメッセージに視線を落とした。
“クリスマスプレゼントは、めぐめぐのいちばん好きな場所にあるよ”
私の好きな場所。
すぐに浮かんだ。
あそこにあるんだ。
プレゼントは、なんだったんだろう。
またマーブルチョコかな。
今、それを受け取ったら、幸せを感じられる気がした。
だけどもう受け取れないから、彼にはいい人がいるのだろうから、このメッセージの言葉を、プレゼントとして受け取ろう。
彼が最後にくれたものは、はっきり私のこと好きだと伝えてくれていた。
それを受け取れなかったのは、そのときの私で、今の私はこんなにもそれを喜んでいる。
「ありがとう」
紙を丁寧に折り畳んで、財布の中に大事にしまった。
もう少しだけ谷さんのこと、好きでいさせて下さい。もう少しだけ――。
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