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それから数週間、休みの日はネイルの練習をしたり、のんびり過ごした。
しばらくしてお母さんから、むっちんが無事高校に受かったという連絡があったので、お祝いをしに久しぶりに帰省した。
駅に着いて、タクシーを拾う。
さっちの勤めてる美容室の前で降りた。
ガラス窓の奥に、さっちが見えた。お客さんの髪に触れ、何か話している。横顔でも活き活きしているのが伝わってきて微笑ましくなった。
その場を離れたさっちが、私に気がついて目を丸くするので、私は思わず噴き出してしまった。
店の外に出てくると「何やってんだよ」と言う。
「さっちに髪を切ってもらおうかと思って。今、忙しいかな?」
「急だな。少し待つかもしれねーけど」
「うん。大丈夫」
雑誌を読んで待っていると、さっちに声をかけられ椅子に座った。鏡越しでさっちと目が合う。
「なんか変な感じだな」と言うので「私もだよ」と笑った。
胸の辺りまであった髪を10センチ程切って、少し髪の色を落ち着かせてもらうことにした。
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