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お会計をしていると「俺、今から休憩なんだけど」とさっちが言うので、「少し話さない?」と伝えた。
お店の前で待っていると、上着を着たさっちが出てきた。少し歩くかと言う。
「お昼は?」
「後で休憩室で食べる」
「そっか」
「話したいことあんだろ?」
こくりと頷いた。
「やっぱり結婚しないって言おうと思ってきたんだよ」
「そうか」
「さっち、本当にありがとう。私、さっちがいなかったら、もっとやさぐれて生きてたって自負してるくらい、気づけば、支えてもらってた。本当に沢山、星の数ほど」
お礼を言うと、さっちは足を止めた。
「めぐはさ、俺と一生会えなくてもいいんだな?」
そう言われると胸がズキリとした。
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