wereabouts of god

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「うんって、元気には言えない。そう思うと泣いてしまうけど、自分都合の話になってしまうからいけない。いけない大人になってしまう」 「そっか」 「うん」 なぁって呟いた。 「俺は、こうして隣で支えられないと思うけどさ」 「うん」 「神様っているぞ」 「え?」 「お前、言ってただろう。この前、神様がどうのこうのって」 「うん」 「ほら、胸の真ん中、手をあててみろよ」とさっちは自分の胸に手をあてるので真似をした。 「そう言えば、さっち、女の子の胸は神の領域とか言ってたもんね」 「ばっか。そこじゃねーよ」 「あれ? 違うの?」 「中だよ、中。ドキドキいってんだろ?」 「あれ。ドキドキしない」 「バカ」 「あっ、した」
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