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「そこにいると思う」
「そう」
「俺もたぶん、そこにいるから」
「うん」
「なんかあったら、そこにいるんだなって気づけばいいだけだ」
「神様とさっちが隣あっているなんて、想像しただけで笑えちゃうよ」
「だろ? 肩でも組んでる」と得意気に笑う。
「つうかそもそも神様ってさ、願いを叶える為にいるんじゃなくて、信じてるから自然と幸せな方に進む力を貸してくれるもんなんじゃねーかな」
そういう事、気づけてないだけで日常に沢山ある気がすると呟く。
さっちの言葉は、するりと胸の中へ広がっていった。そうなのかもしれない。
「私、神様に叶えてほしいって、ずっと思ってたな。幸せとか病気治してとかさ」
「俺らは信じる対象を間違ってだけだよ。気づいたら、大丈夫だ」と力強く言うので、そんな気がして頷いた。胸の中がふんわりしていた。
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