tapiocapudding

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いやいや、今はそのことは置いておいて。 よく考えてみれば、鍵がなければここまで来れないし。実は、ここのマンションの人かな。 恐る恐る近付いてみるけど、素通りしてしまった。 だって、やっぱり恐いもん。 後ろをそっと見てみると、項垂れていて髪に顔が隠れ良く見えない。 ブラックにストライプが入った三つボタン、タイトなウール地のスーツを着ている。 若い男の人だって判別はつくけど。 そういえば、隣は同棲してて私と同い年くらいの男の人が住んでいたことを思い出した。 もしかして、喧嘩して仲に入れて貰えないとか? それはそれで、可哀そすぎる。
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