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家族や実家とのやり取り
今の時代は便利になったなと思う。
スマホがあるから。家族や実家との連絡はLINEでした。
細かい支払いの事、家族や実家のあれこれ。
活字中毒の私が、文字を打つとバイオハザードの日記みたいに誤字脱字だらけで意味不明になって、イライラしたが、通話は呂律が回らないから出来ないし、病室内で通話はできないし文字のやり取りになった。
夫がポケットWi-Fiという、小さい機械をもってきてくれた。それがあると、通信料が安くなるそうだ。病室もWi-Fiが飛んでいるそう。
母が往年の元気がなくなって良かったとおもった。もしあったら、押し掛けてきて口煩かったろう。考えただけで具合が悪くなる。
実家とは、主に弟夫婦と連絡を取った。母は一人では暮らせなくて、特別養老ホームにはいることになった。実家は売りに出されるそうだ。寂しい気持ちもあったけれど肩の荷が降りたようにほっとした。
弟夫婦には、お疲れさまと言いたい。
家族は猫の写真を送ってきた。いちばん甘えっ子の猫がお腹の毛がどんどんハゲていくのであららと思った。
入院しているとやることがなくて時間が余る。余計なことを考えないですむよう、そういう連絡に時間をかけた。それから本もたくさん読んだ。活字を読むのにしんどく時間がかかったけれど。
良く食事が入院の楽しみになると言うけれど、時間になるとお腹が減って、待ち遠しかった。
それと入浴の時間。
はじめの病室から暫くはシャワーだけだったけれど、二度の引っ越しをして最後に落ち着いた病棟では、ゆっくり湯船に浸かることができた。介護用の凄い性能の浴槽があったからだ。
何かしらやることがあると嬉しかった。
LINEでの連絡の他に、夫は毎日見舞いに来てくれた。息子達も時間の許す限り。
私の顔を見ると安心するようだった。
何話すでもなく、ポツポツと家の様子を家族から聞いて、元気でやってるのか?、ちゃんと食べてるか?だけ聞いた。毎日。最初、この人達は何しに来るんだ?大事な話もあるでなし、と思った。口にも出した。
「毎日来なくてもいいよ?」
「顔見に来たらダメなのか」
ムスっとして言われた。
ハハアー、この人たち私を補給しに来るのかと思った。
本当に元気も生命力もすっからかんだった入院中の私「お母さん」を補給して安心するみたいだから、家族の中に置ける「お母さん」というのは、元気で笑っているだけで良かったんだ、といろいろ心配で思い悩むことがバカらしくなって、深く考えた。
世の中で「お母さん」は太陽!と言い放っている知識人にいいたい。世の中のお母さんはこんなで元気で笑っているだけでいいんだと言うことをもっと広めてほしい。髪の毛振り乱して家族のために働くことを美しいというのは違うよ!幽鬼のような心身のお母さんより、健康でニコニコしたお母さんを沢山増やした方が世の中のためになるよ!
何で「お母さん」は太陽といわれるのかしみじみ思いを馳せた。
フワッとしか解ってない人多いんじゃなかろうか。「お母さん」である人本人も。
私も解ってなかった。
「お母さん」て凄いな。いるだけで良いんだ。
すごくビックリした。
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