走るオッサン

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俺は走っている。 俺は、みんなも知っての通り、おっさん(ジジイ?いや、違うと信じたい)だ。 服はいつも同じものをきている。このおっさんは、制服や、和服が似合わないことをしっているのさ!  最近みんなは、俺の使い方が荒い気がしてならない。俺を何歳だとおもってるんだか。もう少し気遣ってくれていいと思っている。 例えば、亀を道に野放しにするとか、考えられない。 誰が追い払ってるのかな、なんて、ちょっと考えればわかるのに。まったくだよ、本当に。 俺は、ふと時計を見た。ヤバい、時間がない!急がないと間に合わない!そんな俺の気持ちとは裏腹に、目の前には、ガキが一匹。あっ、あいつは!俺が頭の形で、栗坊と名付けたやつだ!最近は、あいつがややこしくなってきたんだよなー。 それでも俺はヒョイと、栗坊をよけた。 さっすが俺。さあここからだ、走れ、頑張れ、間に合え、俺! そうこうしてるまに、俺の目の前には、目的の城が。そう!俺は城で働いているのさ。俺はまた時計を見た。あっ!城につく規定の時間まで、あと3…2…1…もう間に合わない!くそ!あと少しだったのに!そんな気持ちとは真逆のアップテンポな曲が流れ始めた。またやり直しか、、、 俺は走っている。オーバーオールをきて、きのこたちに応援されながら、おっさんは走っている。
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