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「そうじゃねえ・・・・」
田畑のばあさんは、興味深げに写真を覗き込み、手でさししめした。
「この角度じゃと、ちょうどここから撮られたことになるかのう」
「なるほど・・・・」
私は頷きながら、少し移動してその角度に立ってみた。
なるほど、手を伸ばして比べてみると写真の構図とぴったり重なる。
「本当に、この時のままじゃからのう」
田畑のばあさんは、しんみりとした口調で言った。
「なんだか、なつかしさすら沸いてくるで・・・・・」
「そう・・・・?」
私は何となく頷きかけながらも、彼女の言葉に完全に同意することは出来なかった。
なぜなら、その光景を見た時に私の心に浮かんできたのはなつかしさでもなんでもなくって、ただの不気味さだけだったからだ。
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