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タマさんがなにをやったのか、ぼくにはよくわからない。
だけど、あれ以来、裏口から入っても、あのヘンな場所に行くことはなくなった。
あのときは、タマさんが「道を開いていた」だけで、いつもはめったなことで迷いこんだりしないらしいから、いまも変わらず、あの人たちはおなかがすいているのかもしれない。
神社の裏、すみっこのほうに石を置いて、ぼくはおまんじゅうをお供えする。
妖怪はなにが好きかわからないから、ポテトチップスをちょっとだけ持ってきたりもする。あのとき、ぼくとおなじぐらいの子どもの声も聞こえたと思うから。
ぼくのたましいはあげられないけど、かわりにお供えものを食べてくれたらいいなと思うんだ。
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