負け試合の写真

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高校卒業後、裕太と私は東京に上京して別々の大学に進学したけれど、就職は裕太も私も地元に戻って就職した。 私達は高校卒業後も交際を続けていたが、25歳になって裕太からプロポーズされて26歳で結婚した。 裕太は、相変わらず足が不自由な私を何かと助けてくれて、私にとってはとても良い夫だ。 28歳になった私たちは、今日高校の頃の野球部の皆と10年ぶりに再会することになっていた。 「皆元気にしてるかなぁ…」 隣で一緒にアルバムを見ている裕太がつぶやいた。 「今日皆と会えるの楽しみだね!  そういえば、キャッチャーの敦紫君、来年結婚するみたいだよ!」 私が話すと、 「へぇ、そうなんだ!  でも何故明音はそのことを知っているの?」 と私に質問してきたので、 「敦紫君の結婚相手、高校の私の同級生の『璃子(りこ)』なんだよ!  璃子から敦紫君からプロポーズされたってメールがあったんだよ!」 と答えた。 「璃子さんは、2年前の僕たちの結婚式に出席してくれた人だよね!  敦紫も僕たちの結婚式に出席してくれたけど、高校の頃から付き合っていたのかな?」 裕太がさらに疑問をぶつけてきたので、 「実は高校の頃も仲が良かったみたいだけれど、付き合ってはいなかったみたいなの…  それが私達の結婚式で2人は再会して、この日から付き合いが始まったみたいなのよ!」 と私は知っていることを素直に答えた。 「へぇ、そうなんだ!  じゃぁ、今日敦紫を問いただそう!」 と裕太が笑いながら話をした。
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