1人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ、私何かした?」
私が慌てて敦紫君に問いただすと、
「明音は試合に出ることできないのに、一生懸命僕たちの身の回りの世話や雑用をこなしてくれて、そんな明音の姿を見て僕たちは頑張らなきゃって思ったんだよ!」
と当時の思いを正直に話してくれた。
「そんなことないよ!
私なりには一生懸命マネージャーの仕事させてもらったけど、一生懸命になれたのは皆が一生懸命練習する姿を見て私も頑張らなきゃって思ったんだよ!」
私も当時の思いを正直に話すと監督が、
「お互いに良い影響をし合っていたということなんじゃないかな!」
と話をまとめてくれた。
「それより話は変わるけど、敦紫君そろそろ結婚の噂があるんだけど…」
私が敦紫君に問いただすと皆が敦紫君に注目した。
「何故明音が知っているの?」
敦紫君が疑問をぶつけてきたので、
「だって敦紫君の婚約者の璃子は、私の高校の同級生だもん…」
と私が話すと、
「そうか、そうだったのか…」
と敦紫君は納得したようだった。
その後は、敦紫君の結婚の話や他の部員の最近の近況報告などの話で盛り上がった。
私は皆の笑顔を見て、この野球部の皆は裕太と私にとってかけがえのない仲間だと感じた。
この日は監督を中心に、懐かしい高校野球部の仲間と時間を忘れて語り合った。
最初のコメントを投稿しよう!