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「大事な話って何?」
私は、はやる気持ちが抑えられずに裕太に質問した。
「明音、まじめに聞いてね!
僕は、明音のことが好きだよ!
だから僕と付き合ってほしい。」
裕太は緊張して話しているようで、私は今までこんなに真剣な顔をして話をする裕太を見たことがなかった。
真面目に緊張した面持ちで話す裕太の顔を見て私は心の中で、
(笑っちゃダメ)
と思ったが、こらえきれずに噴き出して笑ってしまった。
「何だよ、人が真面目に話しているときに…」
裕太が少し怒った口調で話したので私は、
「ごめん、裕太の真面目な顔今まで見たことなかったから、ついおかしくなっちゃって…
でも私は裕太と今までも付き合っていると思ってた!」
と素直に謝りながら率直な思いを話した。
「いや友達としてじゃなくて、恋人としてだよ!」
裕太が少しいらついているようだったので私が、
「分かってるよ!
私幼稚園の頃に言ったよね!
『私は裕太のお嫁さんになる』って…
そしたら裕太が私に『お嫁さんになって』って言ってたよ!」
と幼い頃の話を持ち出すと、逆に裕太がきょとんとしてしまった。
さらに私は追い打ちをかけるように裕太に話をした。
「え、まさか覚えてないの…
こんなに大切な話…」
すると今度は裕太がたじろいでしまった。
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