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 子供の修学旅行、突然ひとりぼっちになった。  静かなリビング。ピアノも聞こえない。ネメシスが水を飲む音も、後ろ足でポリポリ耳をかく音も聞こえない。  部屋は散らかりっぱなし。彼がそのことを怒ったとき、怒られるのに慣れてない私は、言い返して喧嘩になってしまった。それから長い長い冷戦。  あの時、謝るべきだった。ふたりの素敵な部屋を台無しにしてしまったのは、私。それを全部子供のせいにしていた。  よし、片付けよう。  ベッドルームで子供服を整理していると、シルクのガウンが出てきた。わぉ!頬がちょっと赤くなる。部屋着を脱ぎ、素肌にガウンを羽織って姿見の前に立つ。  妖精のようだったウエストは、さすがにひとまわり増えたけれど、まだまだくびれているし、脚線美は健在。彼を秒殺した白いうなじ、出産後さらに発達した胸の谷間。女盛り?うん、ぜんぜんまだ劣化していない。
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