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男:1
【玄関を開ける音】
蒼弥:「おかえり、俺に何も言わずに2時間もどこほっつき歩いてたわけ?」:刺々しく
蒼弥:「……サークルメンバーの南條日プレゼント? それってさぁ、誰? まさか、男じゃないだろうな?」
蒼弥:「は? 男? なんで俺以外の男に、わざわざ金と時間を浪費するわけ? 意味わかんないんだけど」
蒼弥:「……自分の誕生日にネックレス貰った? なにそれ、初耳。ちょっと見せて。いいから!」
蒼弥:「へぇ、けっこういいものもらったんだな。しかもこれ、けっこう高いブランドじゃん。でもさ、どんなに物価的価値があっても、お前にとっては無価値だろ? 俺以外からの贈り物なんて、ゴミ同然。そうだよな?」
【ネックレスを捨てる音】
蒼弥:「酷い? 酷いのはお前だろ? 俺のことほったらかしにして、ほかの男へのプレゼント買いに行くなんてさ……。ここんとこちょっとそっけないし、友達やサークルを優先するようになった。俺は、ずっとお前のことだけを考えてるのに!」
【壁を殴る音】
蒼弥:「あー、悪い、熱くなりすぎたな……。ごめん、お前を怖がらせるつもりはなかったんだ。こっちおいで」
蒼弥:「はぁ、お前を抱きしめていると安心する……。不安なんだよ……。お前は可愛いし、誰にも優しいから……。なぁ、お前の方から好きって言って、キスしてくれよ」
蒼弥:「……今更恥ずかしがることもないだろ? ここではふたりきりなんだし。な、お願い……」
【キス音】
蒼弥:「ん、ありがと。(キス音)お前のことは誰にも渡さないし、逃がさないから。ずっとずっと、こうやって愛し合おうな」
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