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慎太郎はニヤッと笑う。
「多分、その時点で若菜から川北に指導が入ってると思うよ。男と泊まりに行っておいて、ごねて我慢させるとか、あり得ないだろってことは、俺も若菜も同じ意見だったし。泣いたとか言ったら、若菜が絶対怒るって。
で、多分ある程度の情報を、川北に与えてると思うな」
…齋藤、男前だな。
でも、ありがとうございます。
よろしくお願いします。
「若菜から前情報を与えてあれば、あとは実地で教えていくのはお前だろ。もう二週間? 二回目に誘ってみろよ。多分…変化はあると思うよ」
俺たちは、多分いい友人に恵まれているんだろう。
慎太郎も、祥子に肩入れして、俺が手を出すのを邪魔したりしてきてたけど、いざそうなってみれば応援してくれてるみたいだし。
結局俺が思いきれずに、祥子とはその後も二週間ほど高校生のようなデートを繰り返すことにはなるのだけど。
まぁ、一歩ずつ育成していくとしますか。
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